登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)さんがエベレスト登頂を目指している途中で息を引き取ったことが分かりました。
8度目のエベレスト挑戦でしたが、道半ばで夢が潰える形となりました。
しかしながら、栗城さんの挑戦は実力や実績から見ても無謀だったと厳しい意見も上がっているようです。
今回は、登山家の栗城史多さんのエベレスト挑戦失敗について検証してみました。
栗城史多エベレスト下山中亡くなる
5月21日、登山家の栗城史多さんがエベレスト登頂途中で亡くなったことが分かりました。
栗城さんは4月17日よりエベレスト登頂に挑戦中でした。
この挑戦には注目が集まり、21日16時よりAbemaTVで生中継を行う予定だっただけに驚きの声が上がっています。
Facebookでは、体調不良で下山をすることが伝えられていましたが、
シェルパが様子を見に来た時には息を引き取っていたそうです。
当初は海外メディアの報道のみで情報が不確かでしたが、
栗城さんのFacebookやLINEblogを所属事務所が更新し改めて急逝を伝えました。
所属事務所によると、下山を始めた栗城さんが無線連絡に全く反応しなくなり、
下から見てもヘッドランプが見当たらないことから、キャンプ2近くの撮影隊が栗城さんのルートを登って捜索をしたそうです。
そして、低体温で息絶えた栗城さんを発見したそうです。
栗城史多さんは北海道出身で、大学山岳部に入部してから登山を始めました。
6大陸の最高峰を制覇し、8000メートル峰4座を無酸素・単独登頂。
2009年からは「冒険の共有」としてインターネット生中継登山という新しい試みを始めました。
2012年秋、4度目のエベレスト挑戦で両手・両足・鼻が重度の凍傷となり、手の指9本の大部分を失ってしまいます。
しかしその後復帰し、エベレスト登頂を目指し続けました。
エベレストは無謀だった?
栗城史多さんがエベレスト下山中に亡くなりました。
これには驚きの声とともに「無謀だった」という声も上がっています。
知名度は高い栗城さんですが、登山家としての実力には疑問を持つ声が多く上がっていました。
過去にはプロの登山家たちから心配する声も上がっていたほどでした。
服部文祥さん「登山家としては3.5流」
近藤謙司さん「勉強しないのにお金もらって東大を受け続けているようなもんだ…」
野口健さんは「あまりにもリスクが大き過ぎる」
などと酷評されています。
大きい山にアタックしては下山を繰り返して来た栗城さん。
プロの目から見ても技術と挑戦のレベルが見合ってない部分がどうもあったみたいですね。
また「意識が低い」「準備不足」とも度々指摘され、
以前9本の指を失ったのも「スマホをいじるために」指つき手袋を使用していたことが原因と見られています。
プロの登山家ならばあり得ないことですね・・
エンターテイメントと命をかけた登山家の区切りが曖昧になっていたのかもしれません。
こういった栗城さんの無謀とも言えるエベレスト挑戦を焚きつけたとして、
スポンサー、メディア、そして栗城さんを神格化して応援した人々の責任論も出て来ているようです。
単独なのにシェルパがいた?嘘つき説!
栗城史多さんにはエベレストが無謀だったとの声が上がっています。
そして”嘘つき”といった表現も目立っています。
栗城さんのエベレスト登頂について上がっている疑惑を調べてみました。
栗城史多さんは単独無酸素登頂と言って宣伝しスポンサー集めをしています。
単独登頂というのは、登山家の間では「登山中はどんな助けも受けない」ことを意味しています。
しかしながら栗山さんは登頂の際に、
他の登山家が残したロープを使って登ったり
他の登山家が何人も通って歩きやすくなった時期や道を選んでいる
など「登山家から見たら結局他の人の助けを間接的に受けている」と見られる行動が多かったようです。
栗城さんは単独登頂を「自分の荷物は自分で持つ」くらいの感覚に思っていたみたいです。
ご本人は嘘をついている感覚はなく意識が甘かっただけなのでしょうが、
単独登頂をうたってスポンサーを集めているため問題視されていたのです。
また、今回シェルパ(ネパール少数民族で高地に順応し荷物運びや案内人としてサポートする人々)が駆けつけたというところ。
「単独と言いながら結局シェルパを引き連れてたのか」と嘘つきだと言われているようです。
嘘つきという表現が正しいのかは分かりませんが、少なくとも他の登山家との表現とは相違があったようです。
本人は命を落としていますので、無謀なチャレンジや間違った認識が招いたものとも言えますね。

まとめ
栗城史多さんのエベレスト登頂失敗について検証してみました。
過去にはプロの登山家たちも警鐘を鳴らしていた栗城さんの登山のあり方。
単独登頂と言いながら結局シェルパがいたことから「嘘つき」などと言われていますが、
この挑戦もスポンサーやテレビも関わっており、栗城さん一人のものではありません。
安全の確保や無謀な挑戦をさせた側にも責任がありますね。