韓国の大手事務所・HYBEが、子会社事務所とのトラブルで世間を騒がせていますね。TWICEモモさんが活躍する韓国の音楽界で”上半期最大のトラブル”とも言われる出来事、それがBTSの事務所・HYBE(ハイブ)とその子会社事務所・ADOR(アドア)の代表同士が繰り広げる対立騒動です。この記事では、HYBEに起こっている事務所同士のトラブルを分かりやすく解説していきたいと思います。
HYBEとADORの事務所対立!一体何が?
HYBEとその子会社事務所であるADORが対立を起こしたのは、2024年4月のことでした。それから2ヶ月が経過した現在も、完全に和解したとはいえない状態が続いてるようで、渦中の事務所に所属するアイドルグループたちは巻き込まれる形で、将来を危惧されるまでになっています。告発されたHYBEの子会社事務所・ADOR所属のガールズグループ・New Jeans(ニュージーンズ)は、解散に追い込まれるのではないかとまで噂されているようです。
2024年4月:HYBEがADORに対し緊急監査&告発
BTSが所属する事務所・HYBE側が、子会社である事務所ADORに対し緊急監査を申し入れたのです。内容は、ADORの代表であるミン・ヒジン氏がHYBEの経営権奪取を試みたとするもの。ミン・ヒジン氏がHYBEの経営権を奪おうと、事務所の稼ぎ頭であるアイドルグループ・New Jeansとともに独立を企てているということでした。監査により証拠を掴んだHYBE側は業務上背任の疑いで、ADORのミン・ヒジン氏らを告発しました。
2024年5月:ADORが真っ向から反論
ミン・ヒジン氏は、HYBEが自身の経営権奪取を疑い訴訟を起こした件について、記者会見で以下のように語りました。
「ADORの株を18%しか保有していない私が、HYBEの経営権を奪い取る? あり得ない!」
そして、HYBE側が自身を告発したのは実績を出しているミン・ヒジン氏に対する背任であると強調したのです。HYBEの別の子会社からデビューしているアイドルグループ・アイリットのコンセプトがNew Jeansと酷似しているという点も、あわせて指摘していました。
2024年5月:ADORが臨時株主総会を開催
HYBEの告発に対し、子会社事務所のADORは臨時株主総会を開催。ADORの株の80%を親会社のHYBEが所有する中、行われた臨時株主総会。そこでミン・ヒジン氏の留任が確定し、ミン・ヒジン氏はHYBEとの和解を求めていると明かしました。
ミン・ヒジン氏は、事務所の稼ぎ頭であるNew Jeansの生みの親。6月に日本デビューをする予定のNew Jeansの成功を妨げないためにも、HYBEとの対立を穏便に済ませる必要があるのでしょう。
【参考サイト:朝日新聞】
ADOR経営陣にHYBEメンバーが参入
臨時株主総会でミン・ヒジン氏の留任は確定したものの、他の取締役2人は解任され、代わりにHYBEから送り込まれた3人が選任されました。これにより、ADORの経営権にHYBE側の人間が関与することになったので、よりHYBEの影響力が強まるものとみられています。
【参考サイト:テレ朝NEWS】
ミン・ヒジン氏はNew Jeansの生みの親として、敏腕プロデューサーといわれ韓国では知らない人はいないほど。実績を出しているミン・ヒジン氏ですが、今後ADORの経営がどのように変わっていくのかも、注目されますね。
まとめ
韓国の大手事務所・HYBEと子会社事務所・ADORの対立についてまとめました。HYBEの稼ぎ頭であるBTSは、現在7名中6名が兵役任務を履行中。表立った活動ができない中、頭角を現したガールズグループ・New Jeansを引き連れて独立を企んでいるとして、ミン・ヒジン氏が訴えられることになりました。現在も和解を求め話し合いが行われているといいますが、一体この先どうなっていくのでしょうか。動向が見守られます。