日本では、人の顔のタイプを調味料で例えることが多く、一番有名なのは「ソース顔」や「しょうゆ顔」などがあります。これに加えて実はほかにもいろいろな種類の顔のカテゴリーがあります。その中の一つとして「味噌顔」と呼ばれる顔のカテゴリーがあり、同時期の登場した他のカテゴリーと一緒に有名になりました。こちらの記事では「味噌顔」はどういった特徴があるのか、味噌顔と呼ばれる俳優、他のタイプとの比較をしながら紹介していきます。
味噌顔の概要
「味噌顔」は、しょうゆ顔とソース顔の“ちょうど中間の顔として位置づけられています。この顔のカテゴリーは日本的な柔らかさを残しつつ、目鼻立ちはほどよくはっきりしたいわば「まろやかでコクのある和顔」という特徴があります。味噌顔は解説系メディアでも「ほんのり濃い和顔」「中庸でバランス型」と説明されることが多く、イケメン俳優・美女率が高い系統として注目されてきました。味噌顔の特徴としては清潔感や上品さがあるという点もあり、黒髪やナチュラル系のメイクが似合うといったポジティブな面もあります。
具体的な顔のパーツ
味噌顔の特徴には、二重〜奥二重で黒目がちで白目とのコントラストが強すぎないため、優しいのに印象的な目元の印象があります。また太め~自然な眉、通った鼻筋だが主張しすぎない、口角が上がりやすい口元、といった「あっさり」と「こってり」の中間の顔のパーツの特徴があります。これらの顔パーツの条件を全て揃う必要はなく、「総合して適度に濃い」がカギになります。よくある解説では目力・鼻筋・黒髪適性などが例示されており、「まろやか」といった形容詞がつくことも多くあります。
骨格的な特徴
顔の輪郭は卵型からやや面長でエラ張りは控えめなのが味噌顔の骨格的な特徴です。また頬骨は出過ぎず、顎先はシャープになり過ぎなく、真正面でも斜めでも良い意味で普通より整って見えるのが強みだといわれています。味噌顔は強烈な個性ではなく、清潔・理知・親しみの三拍子で好感を得やすい輪郭バランスが味噌顔の核といえ、「まろやか」と形容される所以の一つでもあります。
どうして話題になった?
調味料で顔のカテゴライズする方法は日本ではとてもポピュラーです。古くからあるしょうゆ顔やソース顔に加え、そこから派生した塩、マヨネーズ、ケチャップ、砂糖などの顔のカテゴリーがSNSで広がった流れの延長線上で味噌顔が誕生しました。
味噌顔は顔タイプ語りのバリエーションが増え、バランス良く整った日本顔を示す便利語として浸透しました。雑誌・Webの特集でも俳優・女優の例とセットで語られ、日常会話のラベルとしても定着するようになりました。顔のタイプを形容する際に中庸の良さを言い表す言葉が不足していたところに「味噌顔」がフィットしました。ヘルシーさと存在感を両立する「今っぽい整い感」が一気に一般化した背景があります。
味噌顔の加齢による変化
「味噌顔」がたどる加齢による顔の変としては10代から20代前半では清潔・素朴が前面に出ることが多いです。また20代後半〜30代からは骨格の陰影が出て、スーツや端正な装いで映える時期になります。40代以降では肌質管理と髪の艶が鍵であり、保湿+艶を守れば、程よい濃度ゆえに若作り感を抑えつつ、上品な大人顔へ移行しやすいのが持ち味です。
味噌顔の俳優・女優
味噌顔の例として挙げられることが多いのは、吉沢亮、新田真剣佑、斎藤工、北村匠海、鈴木亮平などの「整っていて適度に濃い」系の顔の俳優です。ほかに渡辺謙や櫻井翔、坂口憲二、上田竜也らの名もよく登場します。また味噌顔の女優では、石原さとみ、芳根京子、黒木メイサ、有村架純、浜辺美波、波瑠、永野芽郁、広瀬アリスなどが挙げられ、全体的に共通の特徴としてはやわらかさと存在感を両立する顔立ちが例示されることが多いです。加えて杏、平愛梨、峯岸みなみといった名前も味噌顔の典型例として候補に挙がります。
他の調味料顔との違い
他の調味料顔では、「しょうゆ顔」では薄目かつ和風の清涼感があるのが特徴として挙げられ、日本人的な俳優さんなどはこのカテゴリーに当てはまります。
一方で「ソース顔」に関しては、しょうゆ顔を比較して彫りが深めかつワイルドで、どちらかというと外国人に近いといった見た目が多いです。近年加わった追加カテゴリーである「塩顔」は「しょうゆ顔」よりも薄目で透明感や線の細さなどがある人が該当します。
「味噌顔」のポジションとしてはこれらの調味料顔の中間的な位置づけとなっており、健康的で親しみやすい人がそう呼ばれることが多いです。
味噌顔は地味なのか?
「味噌顔」は他の調味料顔と比べても特徴的な部分が少なく、「地味」だと見られがちです。しかしながら見た目の清潔感と全体的なバランスの良さが評価されることが多く、年を重ねることで深みが増すタイプが味噌顔とも言われ、イケオジのベテラン俳優さんなども多くこのカテゴリーに分類されます。中庸的な顔であるが故に他の「しょうゆ顔」や「ソース顔」に寄せるようなファッションに転びがちな特徴もあります。「味噌顔」の強みは誰からも好かれやすいバランスにあり、少しの艶、少しの血色で一気に整って見えます。
味噌顔が似合う服の色
「味噌顔」にはネイビー、チャコール、エクリュ、オリーブなど落ち着いたベーシックカラーがしっくりくる場合が多いです。服の素材はコットン、ウール、ツイル、上質なニットなどが良いでしょう。また白シャツとデニム、ネイビーセットアップなど定番ほど格が上がるタイプでナチュラルでシンプルな服がよくマッチします。一方で大きなロゴや主張の強い原色系の服は主役を奪いがちなので控えめに使用していく必要があります。
まとめ
「味噌顔」はその言葉の雰囲気から地味といった印象を受けますが、中庸的でバランスのよい、かつ清潔感のある好印象を与える調味料顔の特徴があります。中庸的過ぎて他のタイプの個性にも埋もれてしまう可能性も秘めていますが、自然かつ落ち着いた大人を演出することができるファッションと組み合わせることで、その特徴を十分に生かすこともできます。自身の顔のタイプにあったファッションやメイク、髪型を選択することで素晴らしい見た目の印象を与えることができるでしょう。